CentOS-8 (1905) リリースノート
最終更新日: 2019年9月24日 / 翻訳更新日: 2019年9月24日(JST)
Contents
1. 翻訳
リリースノートは、下記の言語に翻訳されています。
2. はじめに
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The CentOS Project は、CentOS のセキュリティに関して、いかなる検証や、認証、またはソフトウェア保証も提供しておりません。CentOS のインストーラーで提供されるセキュリティプロファイルは、RHELソースコードに含まれているものを単純に変換しただけのものです。公的機関の認証および検証されたソフトウェアをお探しの場合には、おそらく CentOS を使用しないことでしょう。セキュリティプロファイルを使用する場合には、こちらの リンク をご参照ください。 |
CentOS-8 の最初のリリースを迎えました。CentOS は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードを基に派生した Linux ディストリビューションです。安定した動作で、予測可能で、管理しやすく、再現性の高いプラットフォームです。 このリリースの正式な製品アナウンスから読むことができます。1
CentOS は、Red Hat 社の再頒布ポリシーに完全に準拠し、アップストリームの製品との完全な機能の互換性の維持を行うことを目指しています。 CentOS は、主に Red Hat の登録商標とアートワークを除去するためにパッケージを改変します。
CentOS では、Red Hat のインストールロールに従わないことにしました。CentOS のインストーラーでは、ディストリビューションに含まれるすべての「チャネル」からのすべてのコンテンツをユーザーが選ぶことができます。
まだ、インストールしようとせず、また、問題を報告する前に他のセクションをお読みください。
3. インストールメディア
CentOS をインストールするにあたり、さまざまな種類のインストールイメージが提供されています。あなたがダウンロードする必要のあるイメージは、インストール先のシステム環境によって異なります。これらのイメージは、すべて DVD に焼くか、もしくは USB メモリースティックに dd コマンドで書き込むことができます。
あなたが使用しているイメージがどれかわからない場合は、DVD の ISO イメージを選択しましょう。 これでインストールを行うと GUI インストーラーにて収録されるすべてのパッケージからインストールしたいコンポーネントを選択できます。 netinstall/boot イメージはネットワーク経由でインストールを行う場合に利用することができます。netinstall イメージでシステムをブートした後にパッケージを取得してくる場所を求められます。
4. インストールメディアのダウンロード後の検証作業
インストールメディアを複製する前に、ダウンロードしたインストールイメージの sha256sum ハッシュ値を検証 してください。
# CentOS-8-x86_64-1905-boot.iso: 559939584 bytes SHA256 (CentOS-8-x86_64-1905-boot.iso) = a7993a0d4b7fef2433e0d4f53530b63c715d3aadbe91f152ee5c3621139a2cbc # CentOS-8-x86_64-1905-dvd1.iso: 7135559680 bytes SHA256 (CentOS-8-x86_64-1905-dvd1.iso) = ea17ef71e0df3f6bf1d4bf1fc25bec1a76d1f211c115d39618fe688be34503e8 # CentOS-8-aarch64-1905-boot.iso: 520048640 bytes SHA256 (CentOS-8-aarch64-1905-boot.iso) = 18a211a826bd3dd4d034ddc529303bc2b5dc6e1b63ea311644d7698e7b67fb3e # CentOS-8-aarch64-1905-dvd1.iso: 5150640128 bytes SHA256 (CentOS-8-aarch64-1905-dvd1.iso) = c950cf7599a2317e081506a3e0684f665ef9c8fe66963bf7492595d7c6ccc230 # CentOS-8-ppc64le-1905-boot.iso: 567736320 bytes SHA256 (CentOS-8-ppc64le-1905-boot.iso) = 9062ae0d892126f57429c3194143e6e6e5485e5f32834e03d849bf5cf075ca7a # CentOS-8-ppc64le-1905-dvd1.iso: 6376304640 bytes SHA256 (CentOS-8-ppc64le-1905-dvd1.iso) = bfd27297da1ddc1185a08fc65e46c58efebf51b25758ff8f12d29a6214aeae39
5. 主な変更点
アップストリームのリリースノートの 第1章 概要 をご覧ください。
6. 廃止予定の機能
アップストリームのリリースノートの 第6章 非推奨の機能 と RHEL 8 の導入における検討事項の 8.7. 削除されたセキュリティー機能 をご覧ください。
7. 既知の問題点
アップストリームの既知の問題点の一覧は、こちら です。同じソースコードからビルドしている事を考えると、これらの多くの問題のほとんどは同様に CentOS でも発生する可能性が高いです。
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もし、VirtualBox のゲストOSとしてインストールする場合には、インストーラーにて、デフォルトの "Server with a GUI" / "サーバー (GUI使用)" を選択すべきではありません。これを選んだ場合には既知の問題があります。この問題について詳しくは Red Hat article をご覧ください。 |
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CentOS-8 では、いくつかのストレージアダプターのサポートが終了しました。こちらのリスト upstream documentation からアダプターのデバイスIDを探して確認する事ができます。 ELRepo は、この点について、現在でも、よく使われているアダプターのために driver update disks (DUD) を提供しています。ELRepo パッケージにて提供されるデバイスIDのリストは こちら から確認できます。さらに詳しくは こちらのブログ をご覧ください。※注記: CentOS-8 がインストールされると、それらのデバイスをサポートする centosplus カーネル (kernel-plus)を使用できます。 |
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boot.iso と NFS を使用してインストールする場合、AppStream-Repo を自動追加する手順が失敗します。これを無効にして、適切なNFSパスを手動で追加する必要があります。 |
8. 修正された問題点
9. パッケージとアプリケーション
9.1. CentOS で改変したパッケージ
- abrt
- anaconda
- apache-commons-net
- basesystem
- cloud-init
- cockpit
- compat-glibc
- dhcp
- firefox
- fwupdate
- grub2
- httpd
- initial-setup
- ipa
- kabi-yum-plugins
- kernel
- kde-settings
- libreport
- oscap-anaconda-addon
PackageKit
- pcs
- plymouth
- redhat-lsb
- redhat-rpm-config
- scap-security-guide
- shim
- shim-signed
- sos
- subscription-manager
- system-config-date
- system-config-kdump
- thunderbird
- xulrunner
- yum
9.2. アップストリームにあるパッケージで、CentOS が削除したパッケージ
- insights-client
- Red_Hat_Enterprise_Linux-Release_Notes-8-*
- redhat-access-gui
- redhat-bookmarks
- redhat-indexhtml
- redhat-logos
- redhat-release-*
- subscription-manager-migration
- subscription-manager-migration-data
9.3. アップストリームには無く、CentOS が追加したパッケージ
- centos-indexhtml
- centos-logos
- centos-release
- centos-backgrounds
- elrepo-release
- epel-release
10. ソースコード
CentOS-8 のすべてのソースコードは git.centos.org で管理しています。ディストリビューションのリリースに使用するすべてのコードは git.centos.org から生成されています。
ソース RPM は、正式リリース後に CentOS Vault で公開します。 http://vault.centos.org/centos/8/
CentOS がインストールされているシステムからは、yumdownloader --source <packagename> コマンドを実行することで簡単にソース RPM を入手することができます。
11. 助けを得るには
CentOS のユーザーとして、あなたは CentOS コミュニティに助けを求める様々な方法があります。どのようにして参加するかの詳細については、私たちの貢献のページを見てみましょう。
11.1. シグ(SIG)
CentOS には、特定の興味ある事柄についてユーザーが集う シグ (SIG:Special Interest Groups)がいくつかあります。下記の SIG が、すでに存在します。
Artwork - CentOS リリースやプロモーションのためのアートワークの製作、改良
Promotion - オンラインやイベントで CentOS の宣伝、プロモーション
Virtualization - CentOS における仮想化の集い
これらの SIG への参加や、新しい SIG の設立などを、ユーザーの皆様に呼びかけています。例えば、
- ARM, PPC and i386 port - 他のアーキテクチャへの CentOS の移植
- Hardware compatibility - 特定のハードウェアに関するフィードバックの提供
- RPM Packaging - 新しい、有用なパッケージの提供
- Translation - ドキュメント、ウェブサイト、Wiki の翻訳
11.2. メーリングリストとフォーラム
あなたがこのコミュニティで他のユーザーを助けることができる別の方法は、メーリングリストかフォーラム(fora)に参加し、積極的に支援や問題解決をすることです。
11.3. Wiki とウェブサイト
未熟な CentOS ユーザーでも、あなたの助けが私たちにとって役に立ちます。なぜなら私たちはあなたがどのような問題に行き当たっていたかを知りたいからです。もし、あなたが特定の問題に対する情報を見つけ、それがよりアクセスしやすくなることによって、どれだけドキュメントが改良されるでしょう。この種のフィードバックは他のユーザーにとって、あなたにはそれがあっただろうというのと同じくらい有益であるので、あなたの関わり合いが CentOS をより良くするのに必要です。
従って、あなたが私たちのドキュメントと Wiki の作成に協力し、それらを改良したいなら、Wiki にアカウントを登録するか、または centos-docs というメーリングリストに加入してください。
12. 追加情報
以下のウェブサイトには、CentOS でシステムを動かす人々のための多くの情報が含まれています。
アップストリームのリリースノートとドキュメント : https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/8/
13. 謝辞
私たちは、この製品の生産を高めてくれたすべての関係者に感謝し、特に QA チームによって行われた入念な準備を認めたいと思います。夜中、週末、祝日問わず頑張ってくれた貢献者の多くの時間と作業がなければ、我々は、このリリースをこんなに早くリリースできていませんでした。公開 QA テストや商標侵害を見つける作業を手伝ってくれた CentOS コミュニティにも特別な感謝を致します。 このリリースへの貢献者の完全なリストは CentOS-8 をインストールした後に /usr/share/doc/centos-release/Contributors で見ることができます。
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